もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら

安易だ、とか、軽い、とか読んだ人のコメント、まぁあの表紙から受けるイメージ、
秋元康の弟子である作者だったり(←最初に知ったのは紅白のゲスト審査員に出てきたからだった・・・)。
自分で買うほどではないがちょっと興味あるけどでも図書館では予約してもすごーい人数予約待ちだったり。
そしたら、先日遊びに行った友人Eのおうちにあって「持っていきなー」と借してくれました。
で、ほんとにさらーーっと読め、普通に面白かったです。
こんなにうまくいくわけない、というストーリーですが、
本元の「マネジメント」を分かりやすく説明するために性格やバックグラウンドを都合よくそろえた
バランスの良い登場人物、
小説、と思うとまあ大団円でこんなのあり得ない(←これを言ったら終わりだけどね)
安易だと思うけど「マネジメント」なんて手に取ることもない人にも内容を説明するには、
まぁよくできたストーリーだ、と感心します。高校野球のチームにこれだけぴたっと当てはまってしまうとは、
それだけオリジナルの「マネジメント」が普遍的な内容ということなんでしょう。
舞台の高校が進学校だし、主人公のみなみが悩んだらつねに「マネジメント」の中に答えを求める、
じっくり読み込む、という設定もそんなに不自然で違和感があるということもない。
そしてちゃんと最後に青春小説としての落とし所もあるし、売れただけのことはあると単純に思いました。
2時間もかからないでさくっと読めちゃうと思うので食わずぐらいで手にとってないならまぁ読んでみてもいいかな、と。好みはあるかもしれないけど面白い面白くないでいえば素直に面白かったです。