「れんげ荘」  群 ようこ

れんげ荘

れんげ荘

BSで映画「かもめ食堂」やってましたね。
録画機能付きTV買って、ハードディスクの容量も増えまして(以前から使ってたハードディスクレコーダーは一応つないであるけど電源切ってある)
観たいと思った映画録画してある。観てないけど。「借り暮らしのアリエッティ」「ハッピーフライト」などです。でも、いつ観るんだろう(笑)。
さて。最近読んだ本。「れんげ荘」。かもめ食堂の作者、群ようこさんの本。装丁がかわいくて図書館で気になって借りてきました。
主人公は広告代理店の営業で昼もも夜もなく働くバリバリOL、収入はそれなりにあるけど使う時間がない。接待で高級料理店も当たり前に行くし、洋服も営業だからそこそこいいものが必要だけど、ゆっくり選んで買いに行く時間がないから行きつけのブランド店で適当にみつくろってとっておいてもらう。実家暮らしだし、貯金はそれなりにある。
で、そんな彼女が仕事を辞め、実家をでて、新しい生活を始めるんだけど、自分の残りの人生を、働かず、貯金でやりくり、と計算したところ、家賃3万円の物件「れんげ荘」を見つけ、たくさんある洋服やバッグ、その他処分し、最低限のものをもって引っ越し、始めたシンプルライフ
おんぼろで、まぁ趣のあるところなんだけど、四季を感じまくり!まず梅雨時はすごい湿気で、押入れがカビた!夏は虫がすごい入ってくるし、(網戸壊れてるし!!)、冬は寒すぎるし!!
180度変わった生活の中で、「何もしない」という時間に戸惑い、そわそわしてしまう感じ、収入がないので無駄遣いできない、という漠然とした思いのなか、お金のかからない散歩や、図書館をぶらぶらしたり、というところが仕事を辞めた時の自分の気持ちと重なり、面白かった。
れんげ荘の住人とのふれあいだったり、考え方がまったく合わない外面ばかり気にする母との確執とかもあるけど、やわらかーいタッチで描かれていて、体に優しい作品。好きだなー。