「私のマトカ」 片桐 はいり

わたしのマトカ

わたしのマトカ

友人のブログで見かけて読みたくなった本。これも装丁がめちゃくちゃグッド。映画「かもめ食堂」のロケで、1か月ほどフィンランドに滞在したときのことを記したエッセイ。
すごーい昔、東急東横線の車内で片桐はいりさんを見かけたことがあって、背が高いし、個性的な風貌だし、けっこう目立ってたな。
でも味がある女優さんだよね。で、エッセイも面白かった。ロケの裏話ってよりも、ロケの合間を縫って楽しんだフィンランドでの食事、飲み屋、街など、自然体でいるから(とはいえすごいチャレンジャーなんだけど)現地の素敵な雰囲気や街の匂い、人の感じなどがすーっと入ってくるんだろうなー。短期間で行く海外旅行で、見どころを押さえて地球の裏側にある写真でしかみたことなかったところはこれかー!!と楽しんで帰ってくる弾丸ツアー、こうなっちゃうよね。それで十分だと思うけど、やっぱり普通の人は仕事や普段の生活があるし、予算もあるし。でも現地の人の暮らしを感じられる滞在ができる旅は羨ましいね。