ホームレス中学生 田村 裕

ホームレス中学生

ホームレス中学生

お笑い芸人麒麟の田村の、一世を風靡した自伝的小説。読み終えたみさんから頂いてしまった、、次に読む人にまた差し上げて、ということで。
はっきり言って、泣けます。泣きました。実話じゃなくフィクションでも、(そんなことはないとおもうけど)いい話です。
あかるくさらっと書いてあるけど、ほんとに大変だったんだな、と。そしてよくグレたり、自暴自棄にならなかったな、よかったよかった生きてて。
これも、素直で明るい人柄と、兄弟と、近所の人たちの愛情のおかげです。助け舟を出してくれる、友人のお母ちゃんが、ほんっといい人で、もう、思い出しただけでうるっときてしまいます。
帰宅すると自宅が取り押さえられていて、帰ってきたお父ちゃんが「解散!」と言って逃げてしまう冒頭は有名ですが、でもそんなお父ちゃんを兄弟3人は憎むどころか、「お父ちゃんはがんばってた、もっとお父ちゃんを助けてあげられていれば、、、」と口々に言う。そしてその背景が語られるわけだけど、うう、、泣ける。。
そして担任の女の先生に「14年間生きてきたけどいろんなことがありすぎて、もう充分だ、死にたいわけではないけど、孝行できる親もいないし、将来の夢がない、死んだらお母ちゃんに会えるしそれでもいい」と告白するところも、、うう、、、(涙)。

ちなみに8月にテレビでやっていた2時間ドラマ、田村にそっくりな子役が主演だったやつ、、録画したままほおっておいたのやっと見たけど、、、
佳作ですぅ!!!! 小説よりドラマのほうがよかったかも?またびーびー泣いちゃいました。
映画化ももうじきされるようだけど、、小池徹平君か、、うーんイメージわかない。