かもめ食堂 群ようこ

かもめ食堂 (幻冬舎文庫)

かもめ食堂 (幻冬舎文庫)

映画良かったなー、、、。小説の方がやっと文庫になったので、ようやく読みました。
ま、ほぼ映画のための書き下ろしだから、そうたいした違いもなく、映画の登場人物をイメージしながらさらさらと読みました。
映画より、主人公サチエがヘルシンキに来ることになったいきさつが丁寧に書いてあります、、、。
この話を読むと、毎日の生活を、大切に、丁寧に、楽しまなきゃな、、と思います。何気ない暮らしの、ほっとする幸せ。
また、サチエが独身女性であり、また、ひょんなことから合流するミドリやマサコも、、。
恋人が登場するわけでもなく、この年代の女子にありがちな「結婚」に関するあせりとか願望とか、そういうものがそぎ落とされていて、いさぎよいーー。こういう女子、、、ある意味「自然」じゃーーん、、と変な共感です。
映画で好きだった、おいしいコーヒーのくだりは出てこなかったな。。あ、お父さんのおにぎりはもちろんキーだけどね。

(おまけ)話中で、夫に出ていかれて自暴自棄になっているリーサというおばさんが出てくるが、会話の中の、友達の励ましのアドバイスのひとつで「。。。テントを張って外に寝れば、悪いことはすぐに忘れる、、、、」というのがあって「へーそうなのかー!!」と感心。。。たしかに「地面にじかに寝る」のは、気持ちがいいですよねーーー。