三谷幸喜のありふれた生活5 有頂天時代

三谷幸喜のありふれた生活〈5〉有頂天時代

三谷幸喜のありふれた生活〈5〉有頂天時代

相変わらず可笑しくてしょうえがない三谷幸喜。ジョナサンでコーヒー飲みながらニタついて読んでて「まずいまずい、、」とひとりで照れる。ニタつくだけならいいけど「ププッ」と噴き出しちゃうからね、これ。しょっぱなから、愛犬のとびが、散歩中ほかの犬に耳をかまれ出血し、家に慌てて連れて帰るシーンで、最初は抱きかかえてたんだけど、(けっこう大きい犬)、ギブアップして、そのあとは、彼が耳をおさえて、そしてとびが後ろ足2本だけで、並んで走って帰るところで、もう、大笑い。また和田誠さんの挿絵も似てるだけじゃなくて、ホント素敵。かわいくて「コーキ」キャラクターグッズ販売できそうだ。ええ、似てるから一番面白いんだけど。
三谷家の犬「とび」のほかに、猫が3匹いて「おとっつあん」「オシマンべ」「ホイ」という名。自分ちで犬を飼ったら「ピーフケ」と名付けようと昔っから思ってたけど(点子ちゃんの犬の名前ね、、いまだに叶ってないけど、、。)「おとっつあん」もいいかな、と思った。外で呼ぶと恥ずかしいけど。

映画「THE有頂天ホテル」、なんだか長く感じて、「ラヂオの時間」のほうが好きだな、という感想だったけど、ここで裏話読んじゃったから、もう一回観なきゃ。(きっと面白さ倍だと思う)。
あと本人の「歴史オタク」「昔のアメリカ映画オタク」「昔のアメリカテレビドラマオタク」ぶりが、すごいなーーと思ってしまう。やっぱりこだわりがあったり、好きで好きで、なんどもなんどもセリフおぼえちゃうくらい繰り返し見てたり、ってほんものだなーと思います。
そしてまたまた可笑しいのがいたずらのセンス、24時間テレビの慎吾君の応援で「有頂天ホテル」の慎吾君のベルマンの衣装にまた小道具のギターしょってサプライズで出ちゃったり、舞台で役者さんの衣装のポケットにまんじゅうを入れたり(もちろんこんないたずらで動揺しないと分かっている俳優さんだけど)。

後半では、朝日新聞に連載のエッセイとは別に、公演のパンフレットなどに寄稿した、俳優さんのことを書いた文章が載ってて、それも面白かったです。松たか子のことを「松したたか子」とか「育ちのいい野生児」とか呼んでて、あ、分かるぅそういう風に見てるんだ、と思ったり、あ、あと三谷幸喜市川亀治郎に演じてほしいと思っている歴史上の人物(信玄じゃなく)って、誰だろー、、、、。気になるーー。