くちぶえ番長 重松 清

くちぶえ番長 (新潮文庫)

くちぶえ番長 (新潮文庫)


雑誌「小学四年生」に連載されてたんだって、、、そんな小説も文庫化されるなんて、さすが最近の人気作家。。。
主人公は4年生のツヨシ、そして転校生のマコト(女子。)マコトの死んだお父さんはツヨシのお父さんの親友だった。
ツヨシとマコトと、クラスメイトの、マコトがまた転校してしまうまでの1年の、友情の物語。

マコトは最初の自己紹介で「この学校の番長になる」と言ってのける。もちろんそんなこと言ったら反発する子がたくさんいるに決まってるじゃん、、でも、マコトは人気者になろうとか、そういうんじゃなく、仲間はずれの子や弱い子を助けたり、気が強くてケンカ が強くて、一輪車もむちゃくちゃうまくて、イジメグループをやっつけたり、、でもマコ トが目指しているのは子分を連れて歩くような番長じゃないし、病気のおばあちゃんと、
仕事しているお母さんとの暮らし>つまり家庭の事情があって放課後遊んだり出来ない。
でもやっぱり、クラスの子はマコトのこと慕うにきまってるよね、ほんと、素敵なんだもん。

そんなマコトも淋しいことやつらい事がもちろん、ある。そんなときは木に登って、お父さんを思い出して、くちぶえを吹く。

ツヨシのうちの犬「ワン」、ツヨシが生まれる前からいた家族の一員、ワンが死んだ時、マコトが野球帽を貸してくれた。「泣いてるところ女子にみられたくないでしょ」。
その野球帽のつばのうらには、<泣きたいときには、くちぶえ!>、と書いてあった。そして、マコトがくちぶえを手本で吹くんだけど、その歌が「今日の日はさようなら」。。。。

びえーーー、、、、涙とまんないよ、、、今日の日はさようならなんてくちぶえふいたら余計涙出てきちゃうよね、、、「いーつまでもー絶えることなくぅ、とーもだちで、いよう、、、♪」だよ!!