漆の実のみのる国 藤沢周平

漆の実のみのる国 上 (文春文庫)

漆の実のみのる国 上 (文春文庫)

漆の実のみのる国 下 (文春文庫)

漆の実のみのる国 下 (文春文庫)

実家の本棚から母親のおすすめで持って来た、、。
「地味だよ」、と母も言ってたけど、ホント、地味だ。
藩の財政が困窮し、さらに飢饉にあえぐ。
そんな米沢藩をなんとか立て直そうと、改革をすすめる家老竹俣当綱と、彼が才能を見抜き、育てたともいっていい若くて賢い、新藩主、上杉治憲。
改革は地道に、一時しのぎではなく、将来を見据えて遂行されていかなければならない、、が、目に見える成果が出て来たと思ったら、また天候不良で後戻りしたり、ブレインが疲れ果てて役を降りちゃったり、、、。江戸詰めを強いられて自分の国にいられなかったり、、。歯がゆいものです。
きっと、当綱が植え始めた漆が、長い年月をへて定着し、豊かな畑を見下ろして、、、なんてハッピーエンドを期待していたのですが、、これは、未完なんですね、藤沢周平の最後の作品、、がーーーん、、終わらないなんて、、。