蝉しぐれ 藤沢周平

蝉しぐれ (文春文庫)

蝉しぐれ (文春文庫)

藤沢周平は何から読めばいい?」と父親に聞いたところ、これがダントツ、と言われ、実家から借りてきた1冊。
品がある時代小説です。
主人公の文四郎は、ものすごく、好青年!彼の青春小説、との取り方もあるみたいです。
尊敬する父親が、反逆罪をきせられ切腹させられる。そのせいで罪人の家族、ということで、控えめに静かに生活している、
しかし彼の剣術の腕は周りが一目置くほどで、道場の中でもめきめき成長し、秘伝の剣法を伝授されるまでになる。
また友情にも恵まれ、苦しいとき、ピンチには、支えになってくれる。
余談ですが、ワタシはどーしても変な読み方をしちゃって、なんだか、これはファンタジーみたいだなーって、
文四郎は「選ばれし者」で、秘剣村雨を伝授されるんだけど、なんだか、親方から、魔法を教わるみたいなわけ、
で、話が進んでいくうちに、父親が切腹に追いやられた訳とか、誰が敵か、味方かとかだんだん見えてきたり、
塔にとじこめられたお姫様を救い出しにいくみたいな雰囲気もあるし、、、
ま、どんな味方をするにしろ、一気に読めちゃうおすすめの小説です。
先日、TVで映画「たそがれ清兵衛」みたけど、しがない下級武士だったり、少年藩士だったり、でも剣の腕には光るものがあって、そこがポイントになる、もう剣術が秀でているだけで、で、剣術で勝つためには人格的にも精神的にも相手を上回っていなくてはならなかったり、やっぱり、剣術だよねーー、、、。と思った。(何言ってるんだか、、)