「み」さんから借りた天童荒太「あふれた愛」。

あふれた愛 (集英社文庫)

あふれた愛 (集英社文庫)

短編集ですが、どの作品も健康でない、登場人物が中心。毎日の生活管理が必要な病気をかかえていたり、心の病だったり、なげやりになっていたり、、。健康でないのと神経が研ぎ澄まされているのとは紙一重だったりすると思う。芸術家が麻薬にはまってしたりするのも深く深く考えたり、感じてしまったりして、自分が信じられなくなったり耐えられなくなったりするのでしょうね、、。確かに毎日ハッピーでスキップして過ごしている人の物語なんて面白くないかも。
「他人の自我にたえず耳を貸さねばならぬこと、それこそまさに読書ということなのだ」byニーチェ
だそうです(産経新聞の読書欄に載ってた)