原稿用紙10枚を書く力 齋藤 孝

原稿用紙10枚を書く力 (だいわ文庫)

原稿用紙10枚を書く力 (だいわ文庫)

「10枚書くことができるようになるということは、10km走れるようになるのと同じことだ。」
というプロローグに魅かれて読んでみた。なるほど、もうすこし短い距離ならぶつけ本番でも走れるかもしれないけれど、
10kmとなると、練習が必要だ。そして、1度走れたら、自信がついて、「こういうものだ」とわかるから、次から楽になる、ストレスが少なくなる、ということだ。
まず、「あらゆる手段をつかって10枚書く」、読書感想文など、「引用」をうまく利用する。
「引用する」ためには素材を「書くために読む」ことをしなければならない。
書くために読むには流し読みではなく「考えながら」読まなきゃならないということだ。
そしてレベルアップするためには、「構成力」をつけなければ、ならない。「10枚」書くためには、書く前に準備をしなければならないということだ。
いきなり白紙にとりかかっても、息詰まるだけだ。メモを作ったり、柱を立てたり、、、。
そして、構成力=技術がついても、面白い魅力的な文章にはならないし、、じゃあどうすればいいかと、、、。

このあたりは同じようなことを学生の時にやったようなやらなかったような、、、。

まあ、そういうわけで、この本を読みながら、実践していけば、ええ、ちゃんと実践すれば、それができれば、確かに書けるようになりそうな、うまくいきそうな気がします。でもふだんの生活には関係ないな、、、と流してしまうのがオチでしょう、、きっと。できることなら学生時代、もっと「書く」ことに追い立てられているときにちゃんと考えたかった、、、。でも技術をもっててもあとはセンスの問題だしなーーー。

ちなみに卒業論文を書いたときのこと。書きたいテーマと構想を担当教授に持って行ったが、「思いついたことをどんどん書いて、つながってなくてもいいしテーマに関係なくてもいいので、週1くらい持ってきなさい。と言われました。
言われたとおりやっていったら興味の方向がどんどん違った方面に開けて行って、結局は最初のテーマとまったく違うものを書くことになってました。
よかったんだか悪かったんだか、、、。きっと良かったんだろうね、「こんなんじゃだめだ」と最初に先生に思われてたのでしょう。。。