いまだ下山せず

いまだ下山せず! (宝島社文庫)

いまだ下山せず! (宝島社文庫)

久しぶりに文庫本を朝までイッキ読みしてしまいました。だるいです。
正月、雪の北アルプスで遭難した3人のパーティの遺体を半年後の6月に発見するまでのドキュメント。3人が所属していた山岳会のメンバーが中心となり、遭難と同時期に山に入っていた人たちの証言を地道に集め、遭難した地点を絞り、その通りの場所で雪崩に巻き込まれた3人をそのままの姿で発見するに至ります。仲間を自分達の手で山から下ろそうという強い気持ちがすごい。
本当に怖いです、、、。小説より怖い。
冬の山は未知の世界ですが、訓練を重ねたベテランだけが見ることの許される景色と感じることのできる達成感。しかしその前に立ちはだかる自然の驚異、というか脅威。
「怖い」という読後感が一番残りました。読み応えがありましたが、疲れた。(寝ないで読んだからかですね)